こんにちは!
今年のラ・リーガも開幕してから3試合が経過し、昨年王者のバルセロナは以前から言われていたメッシ欠乏症に悩まされています。
怪我人も続出する苦しいチーム事情の中、バルセロナに一つの希望の光が現れました。
『アンス・ファティ』です。バルセロナの下部組織から、16歳という若さでトップチームデビューを果たした若者はいったい何者なのか?
今回はアンス・ファティのプロフィールやプレースタイル、これまでの成績などから彼がどんな選手なのかを探っていきたいと思います。
最終更新日:2019年9月13日
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アンス・ファティのプロフィール
- 本名:アンスマネ・ファティ(Anssumane Fati)
- 生年月日:2002年10月31日(16歳)
- 身長:172cm
- 国籍:ギニアビサウ
- 所属チーム:バルセロナ
- ポジション:LWG
ラ・リーガ第2節のバルセロナ対ベティスにて78分からの途中出場でトップチームデビューを果たしました。16歳と298日でのデビューはバルセロナ史上2番目に若いデビューです。
ちなみに最年少記録はかなり古く1941年にビセンテ・マルティネスが記録した16歳と280日でした。
また21世紀生まれの選手がバルセロナのトップチームに初めてデビューした記録にもなります。
ギニアビサウで生まれた彼は6歳か7歳の頃にスペインへ移住。地元のサッカークラブを経て、セビージャの下部組織に入団。
2013年10歳だった彼はバルセロナの下部組織に入団します。順調にステップアップを重ね、昨年にはフベニールA(19歳以下)に所属。
フベニールAはバルセロナの実質3軍に位置し、通常であれば次はバルセロナBへの昇格を目指すところですが、トップチームの監督エルネスト・バルベルデによって飛び級でのトップチームデビューとなりました。
そしてデビューの翌節となるバルセロナ対オサスナで51分にヘディングで初得点を記録。16歳と304日での得点は最年少記録です。
なお、これまでの最年少記録は現モントリオール・インパクトのボージャン・クルキッチが記録した17歳と53日でした。
アンス・ファティのプレースタイル【スピード】
アンス・ファティのプレースタイルの最大の特徴ともいえるのがそのスピードです。
ネット上に様々な動画が上がっていますが、スピードをピックアップするようなシーンが選ばれていることが多く、とても目立ちます。
下の動画の1:50~からのシーンでも直前まではゆっくりプレーしているにも関わらず、味方によってスペースが作り出されると突如として急加速。
DFは1タッチ目が大きくなったところを狙いに行きますがスピードに追い付かず、やむなくファールで止めるしかなくなっています。
アンス・ファティのプレースタイル【アジリティ・ステップワーク】
先程の動画の0:43のシーンではファティのアジリティとステップワークの巧みさが見てとれます。
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サイドでコースを開いてDFに塞がれると同時にボールを味方にパス。
そこからファティは素早いリスタートでそのDFを引きはがすとゴールに背を向けた状態で再びボールを受けます。
するとボールを受けると同時に最短のステップ数で反転し、そのままゴールへ迫りました。
こういったリスタートのスピードやステップワークは簡単に習得できるものではなく、幼い頃からスピードを追い求めて身に着けた素晴らしい能力です。
アンス・ファティのプレースタイル【アイデアの豊富さ】
ファティのスピード以外の強みとして上がってくるのがゴールへ向けたアイデアの豊富さです。
下の動画には様々なファティのゴールシーンが収められていますが、サイドからの切り込んでのシュートの他にループシュートやヘディング、オーバーヘッドなどのアクロバティックなシュートが収められています。
特に0:25からのプレーのシーンはここまで挙げたプレースタイルの象徴とも言えるような得点シーンです。
一見無理そうな大勢からも強引にシュートまで持って行けるアイデアや想像力とファティの身体能力には目を見張りますね。
アンス・ファティの成績データ
現時点で目立った国際タイトルは獲得していません。
昨年はUEFAユースリーグに参加しチームはベスト4に進出し9試合に出場し4得点を記録しました。
13-14シーズンから開催されている同大会では、
- 昨年バルセロナのトップチームに定着したアレニャ
- ファティと同じく今年からトップチームに帯同するカルレス・ペレス
などトップチームで活躍する為のステップアップの場とされている大会です。
国際タイトルとは別になりますが、ファティはバルセロナに入団して間もなく日本代表の久保建英と一緒にプレーしていました。
ファティが入団した1年後にラ・リーガが主催するU-12の大会でも久保と共にプレーし、ファティは大会得点王に輝くと同時にチームは優勝を飾っています。
まとめ
以上がアンス・ファティのプレースタイルと成績データです。
今回プレースタイルの特徴として
- スピード
- アジリティとステップワーク
- アイデアの豊富さ
を挙げました。
今年の開幕前にはトップチームでの活躍など誰も予想していなかったファティですが、今や将来のバルセロナを背負うとまで言われるほど替えの利かない存在に成長。
この誰もが驚くシンデレラストーリーの裏には幼い頃から積み上げられてきた努力と才能があることは言うまでもありません。
もしかしたら来年にも久保の所属するレアル・マドリードとファティのバルセロナといった、わくわくするような対戦が見られるかもしれませんね!
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