PKが上手い日本選手!
ということで今回は歴代の日本人選手からPK成功率の高い選手と職人タイプをまとめてみました。
2010年〜2018年にJリーグでPKは548回あり、440回が得点となっていて成功率は80.3%となっており、ドイツブンデスリーガでは1963年創設以来、PK判定は4520本。そのうち3374本が成功で成功率は75%となっています。
W杯でのPK戦の過去の成功率は70%で(240本中170本が成功)
PK全般の成功率は平均して70パーセント程度なので、Jリーグは比較的PKが入りやすいリーグといえるでしょう。
Jリーグでは比較的外国人が蹴ることが多いですが、日本人のPKの上手い選手のイメージとしたら誰を想像しますか?
そんなわけで、歴代のPKが上手い日本人選手を総合的に評価した上で11人ピックアップしてみました。
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【2019年最新】PKが上手い日本選手を11選!
それでは歴代のPKが上手い日本人選手を11人紹介していきます。
遠藤保仁
30得点/34本(88%成功)2016年時点Jリーグ
言わずと知れたPK職人でコロコロPKの名手として名をはせました。
類まれなキック精度、精神力、ゴールキーパーの動きを見極める能力、ボールを見ずに同じキックフォームで両サイドに蹴り分ける技術は素晴らしいですね。
FIFAクラブワールドカップジャパン2008での元オランダ代表のファン・デル・サールからコロコロPKを決めたことが印象的です。
Jリーグ歴代PK得点数で1位に輝いており、フォワードに譲っている場面も多い中でこの得点数と決定率は凄いです。
中村俊輔
蹴った回数が多いのか意外とPKを外すシーンも多い中村俊輔選手。
各所属チームや日本代表のキッカーも長年勤めていたので、このレフティーはPK職人として外せません。
助走なしのキックからの軌道も鋭いですね。
ファンタジアとしてもそうですが、ここまで絵になるキッカーはなかなかいないのかなと。
⇒中村俊輔のフリーキックランキング!凄さは?歴代スパイクについても
本田圭佑
日本代表では8本中8本成功(一本はこぼれ球を詰めて得点)させていて、海外リーグでもPKキッカーを任せている頼もしいキッカーです。
左足の強烈なキックと強い精神力の持ち主でど真ん中に蹴ることも多いですね。
ブラジルワールドカップ出場を決めたオーストラリア戦のロスタイムに決めたど真ん中のPKも印象的。
ACミラン時代には、真ん中に転がしたシュートをあっさり止められましたが、他にPKを外したのを知っている方がいたら教えてください。
キャリアでのPK成功率は相当高いと思います。90%を超えているんじゃないでしょうか。
三浦知良
15得点/19本(79%成功)2016年時点Jリーグ
日本代表におけるPKでの得点は歴代最多の9ゴール。
Jリーグでも15得点を決めていて成功率はさほど高くないですが、PKで多くの得点を決めた選手といえます。
「この人なら外しても仕方がない」という気にさせる選手なら外しても心理的なダメージがチームに少ないという側面もあり、三浦知良選手がPKのキッカーを任されていた部分もあると思います。
キックに関する技術が高く基本に忠実にサイドネットに流し込むのが上手いですね。
中山雅史
20得点/28本(71%成功)2016年時点Jリーグ
成功率は決して高くないですが、良いキッカーぞろいのジュビロ磐田においてこれだけ多くのPKを任されていたのは人望が大きいのでしょう。
外した後に本気で悔しがるのでチームに後味の悪さが残らないのも良いですね。
大きく上に蹴り上げる形でPKを外す姿も印象的でした。
ゴールを大きく超えて宣伝の看板に当ててしまったこともありましたが、それでもキッカーを任せられるのが凄いですね。
阿部勇樹
20得点/20本(100%成功)2016年時点Jリーグ
多くのPKはジェフ千葉時代なので若手から中堅時代に記録したものですが、100%成功は、精神力、キック精度の高さを裏付けていますね。
浦和レッズでは興梠慎三選手にキッカーを任せていますが、PKを蹴り続けていたらどんな数字を叩き出したのか気になります。
PKまでもつれこんだ南アフリカワールドカップ・パラグアイ戦では後半81分に途中交代でベンチでしたのでキッカーとなることはありませんでしたが、岡田監督にこの阿部勇樹選手のPK成功率のデータが入っていたら歴史は変わっていたかもしれません。
林健太郎
14得点/15本(93%成功)2016年時点Jリーグ
PK職人と言えばヴィッセル神戸や東京ヴェルディ、ヴァンフォーレ甲府で中盤の底のゲームメイカーとしてプレーした林健太郎選手。
コロコロPKも遠藤保仁選手より先に行っていました。
遠藤保仁選手同様ボランチのゲームメイカーというところも面白い共通点ですね。
興梠慎三
2018年にPKでシーズン2得点、2017年は4得点決めています。
助走でタイミングをずらして蹴る直前に止まるふりをする蹴り方でゴールキーパーを先に動かしてしまいます。
完全に止まってしまうとやり直しになってしまうのですが、ギリギリファウルをとられない助走でのフェイントは曲者ですね。
リオデジャネイロオリンピックにもオーバーエイジ枠で出場してPKを1本決めています。
都倉賢
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2015年シーズンから 4シーズンでPKで9本中9得点を決めています。
流れの中からのシュート決定率は10%程度ですが、PKの決定率は異常に高いです。
メンタリティーが強いこととPKを蹴るまでのルーティーンを決めているので集中力がたかまり、笛が鳴ってから助走を取ることで自分の間合いに持って行きます。
そして、深呼吸を何度かした後にその場でステップを何度か踏んでから助走をスタートさせることでリズム感を作り出してからキックへ向かうことが出来ていますね。
個人技術トレーニングで知られる中西哲生氏の指導を受けていてキックの才能に頼らない都倉選手のPKの蹴り方は誰でもマネできますしお手本にしやすいと思います。
大久保嘉人
21得点/25本(84%成功)2016年時点Jリーグ
Jリーグ最多得点記録保持者の大久保嘉人選手は助走からゴールキーパーとの駆け引きを始めて先にゴールキーパーを倒してから蹴る方法が多いですね。
外す時はキーパーが最後まで動かなかったパターンが多いです。
PKの際はゴールキーパーの動きを外すことしか考えていないんだそうです。
シュートが単純に上手い選手なので普通に蹴ったほうが成功率は上がるかもしれません。
福田正博
26得点/34本(76%成功)
1995年に日本人初のJリーグ得点王を獲得した際には32得点のうち14得点がPK。遠藤保仁選手に次ぐ歴代2位のJリーグPK得点数を持つPK職人です。
多くPKを蹴る選手ほどデータも多くあって止められやすいですが、この成功率は素晴らしいですね。
歴代の日本代表でPK成功率がもっとも高い選手
こちらは本田圭佑選手。
アギーレジャパンから本田圭佑選手が主にPKを蹴っていますが、当初は危なっかしいシーンもありつつも日本代表の試合中のPKではほぼ外していません。(アジアカップ2011準決勝の韓国戦で1度だけ試合中にPKを外していますが、こぼれ球を細貝選手が詰めて得点に成功。)
日本代表でPKといえば、中村俊輔選手や遠藤保仁選手やのような職人タイプがイメージが強いかもしれませんが、結果的に本田圭佑選手は2015年までに8本決めていますね。
PKも自ら名乗り出て緊迫した場面で決めてきたのはさすがです。
ちなみに最多PK得点記録は三浦知良選手の9得点。
補足1:遠藤保仁がコロコロPKをやめた理由って?
PKといえば一時期話題になった 遠藤保仁選手のコロコロPKですが、最近は蹴るのをやめてしまっています。
遠藤保仁選手はその理由について
「なんかね、途中で飽きた(笑)。というより、もっと確実なのを見つけたから。キーパーの手が届かないサイドネットにスピードのあるボールを蹴れば、たいがい止められへんという境地に至った。もうそうなるとキーパー云々じゃないよ。どう動こうが関係ない。ズドンと行けばいいだけやから。最近は基本的にずっとそれ。そこに蹴れる技術と自信がないと、できないけどね」
とコメントしています。
というわけでコロコロPKをやめてしまったのは、成功率が下がったわけでもなく、世間が騒ぎすぎたからでもなく、最終的には正攻法に立ち返ったというのが理由のようです。
補足2:森保ジャパンのキッカーで相応しいのは誰?
森保JAPANでは大迫勇也選手、原口元気選手、堂安律選手がPKを蹴ってそれぞれ決めていますのでキッカーは決まっていないようです。
誰がキッカーで落ち着くのか、注目ですね。
そこで森保JAPANでPKのキッカーに相応しい候補者を並べてみました。
1、中島翔哉
PKが上手い印象はないのと、シュートが浮くイメージがあるのが不安ですが、メンタリティーの強さやチーム内での立ち位置を考えると十分アリでしょう。
2、大迫勇也
あまりシュートが上手い選手ではないですが、最近はエースストライカーとしての自覚が出てきて責任感の強い発言が増えているので、大迫勇也選手が蹴ることが多くなりそう。
3、堂安律
シュートが上手く、強烈で左利きで目立ちたがり屋というのは本田圭佑選手に共通点が多いです。
大迫勇也選手のように責任感が強い選手より蹴りたい欲が強い選手の方がプレッシャーはないでしょうから堂安律選手も良いですね。
4、南野拓実
U20ワールドカップアジア予選では南野拓実選手のPK失敗で予選通過を逃していますので、PKにはトラウマがあるでしょうし、苦手なのかもしれません。
5、柴崎岳
自分で得点を決めたい欲がない選手なので積極的に蹴ることは無いですが、青森山田高校時代、鹿島アントラーズ時代とPKは要所で蹴っていてめちゃくちゃ上手かった印象があります。
6、柴崎岳
個人的に適任だと思うのは柴崎岳選手。
アジアカップ2015の日本代表でPKを決めています。
本田選手と香川選手が外して敗戦となりましたが、プレッシャーが掛かる場面でこのコースに決めています。
最も技術的にPKが上手いのは柴崎岳選手だと思いますし、アジアカップ準々決勝、ナビスコカップ決勝でPKを決めていることからも精神力も問題ないと思います。
ただ、本人は蹴りたいと自分では言わないでしょうから森保一監督が任命しないと蹴らないかもですね。
近年はPKのデータが世界中で手に入るようになっていますから、対戦相手との情報戦を考えてもキッカーを決めないというのもありかもしれませんね。
最後に
いかがでしたか?
今回は歴代のPKが上手い日本選手をまとめてみました。
中田英寿氏や小野伸二選手もPKが上手い印象がありますが、総合的なデータ上あえて入れていません。
職人タイプが中村俊輔選手と遠藤保仁選手。
PKを自ら蹴りたい派が三浦知良選手、中山雅史選手、本田圭佑選手、阿部勇樹選手でしょうか。
キッカータイプではりませんが、福田正博氏が現役の頃はPKを決めた数では定評がありましたね。
日本代表でいうと今後は柴崎岳選手がメインキッカーとして緊迫した場面でPKを蹴ってほしいかなと思います。
今後のPK職人が誕生していくのが楽しみですね。
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