今回は、2018年シーズン低迷してる浦和レッズについて取り上げていきます。
2018年シーズン最速で解任された堀孝史監督についていろんな賛否の声が分かれていますね。
そんな、2018シーズンも苦戦してる浦和レッズの弱い理由とJ2降格の可能性について検証してみました!
最後までご覧ください!
目次
浦和レッズ2018の弱い理由について!
それでは、2018年シーズンの浦和レッズ弱体化の理由について
ミシャ式の問題点
5年半に渡り監督を勤めて攻撃的な強豪クラブ浦和レッズとしてのスタイルを築きあげたミハイロ・ペトロビッチ監督のサッカーは非常に極端。
攻撃時には4-1-5守備時には5-4-1にフォーメーションを変えるミシャ式と呼ばれる可変システムはまさに「全員攻撃全員守備」を体現したものといえるでしょう。
しかし、このシステムの問題点は攻守の切り替えが構造上遅くなることです。
とりわけスピード化が進む現代サッカーの中で攻守の切り替え(トランディション)局面が勝敗を左右する傾向が大きくなり、5年半の間に他チームから研究し尽くされたミシャ式システムの限界を露呈したのが2017年シーズン。
フロントは契約解除へ踏み切りコーチの堀孝史を監督に昇格。
これはミシャ式システムの良い部分を残しつつ攻守のバランスを取りたいという狙いがあったものと推測出来ます。
堀監督の回答
堀監督がミシャ式システムの問題解決として出した回答は数的優位から質的優位のポジショニングを取るサッカーへの転換でした。
ポジショナルプレーと呼ばれるこの概念は、マンチェスターシティのペップ・グアルディオラ監督のスタイルを雛形として流行り出した考え方です。
一言で言うと攻守において合理的なポジショニングをしておくということです。
攻守が切り替わってからポジショニングを変えるのではなく攻撃時に守備、守備時に攻撃に移行しやすいポジショニングをあらかじめ取っておくということです。
ミシャ式システムのように大きく攻守で形を変えなくても良いサッカーを目指すということは、論理的に正しいと言えます。
選手の質
5年半の間ミシャ式という変わったサッカーに慣れていた選手は数的優位から、質的優位のポジショニングは取れても数的優位な状態でなければ力を発揮出来ない選手が多数いました。
現有戦力にとっては、慣れる時間が必要だったと思いますし堀監督解任は早すぎたといえるでしょう。
結局、堀監督が目指していた質的優位のポジショナルプレーとやらは、サイドで1対1を突破出来るドリブラー。
コンビネーションが無くても得点が取れるセンターフォワード。
ビルドアップの際に起点となれるサイドバックとセンターバックが必要で尚且つ全体的に個人のパスレンジと守備範囲が広くならないと機能しないサッカー。
それを出来るように選手を育てることよりも小手先の戦術的な修正に走ったのが堀監督のまずかったところ。
また、開幕前にラファエル・シルバを中国リーグへ放出するなど補強も中途半端で堀監督のサッカーに必要な人材とフロントが獲得した選手には乖離があったように思います。
堀監督解任でミシャ監督時代に築いた攻撃的なスタイルは一度無くしてゼロからのスタートをすることになるでしょう。
このまま降格の可能性は?
浦和レッズは後任監督に経験のある監督を求めていて、降格だけは避けたいという意図が見えますね。
2018年シーズンにこのままの調子で降格することはあり得るとフロントは考えているみたいですが、個々の選手のレベルを考えると降格の可能性は低いと思います。
攻撃的なスタイルに魅力を感じて浦和レッズでサッカーをしてきた選手にとって現実的で守備的な監督を連れてくると反発が起こることは想像に難くないですね。
ガンバ大阪も、守備的にして降格していますので浦和レッズもその危険性はありますから攻撃的なスタイルを再構築出来る監督を選べば降格は問題ないと思います。
チーム再建に必要と思ったポイントとキーマン
それでは、浦和レッズの再建にとって今後の注目ポイントとキーマンを考えていきます。
山道強化本部長
堀監督解任に関しては謎も多いです。
4月1日ジュビロ磐田戦敗戦後淵田社長は堀体制支持を明言していましたが、その日の緊急幹部会で翌日には解任が決まりました。
というわけで誰が解任を決定したのか分からないんですよね。
親会社が大きいチームにありがちな事ですが、親会社を説得できる後任監督を選ぶことは山道強化本部長の仕事になるでしょうから注目ですね。
槙野智章
ロシアW杯に選出されることが濃厚な槙野智章選手は浦和レッズとは違いハリルホジッチ監督の元でW杯は守備的な戦いに臨むでしょう。
W杯で燃え尽き症候群となるかW杯で得たものをチームに還元してムードメーカーの役割を果たすのかがチームにとっては大きな影響力を持ちそう。
CHECK槙野智章の挑発問題の動画は?歴代彼女や高梨臨と破局?スパイクが違う理由も
大槻暫定監督
浦和レッズユースの指揮を執っていた大槻監督が内部昇格の形で暫定監督として指揮を執ることが決まっています。
火中の栗を拾わされた形ですが、大槻監督のチームの出来次第ではそのまま大槻監督が続投することもあり得るということのようです。
ユースから昇格していい仕事をする監督も増えてきているので大槻監督の手腕にも注目ですね。
最後に
いかがでしたか?
今回は2018年シーズン浦和レッズ特集でした。
後任監督が誰になろうと難しい状態だと見ていますので降格するのかどうかが注目ポイントだと思いますね。
見ていて面白いアグレッシブな攻撃的サッカーでサッカーファンを魅了してきた浦和レッズですが、袋小路から抜け出すことが出来るでしょうか?